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2014.04.18
[受賞]広域科学専攻相関基礎科学系の内田さやか准教授が日本化学会の平成25年度第二回女性化学者奨励賞を受賞しました
日本化学会女性化学者奨励賞は、化学の専門性を活かした学術研究に傑出した業績と貢献がある者で、社会貢献にも努め、国内外での研究活動・交流を通じて我が国の女性化学者の地位向上に寄与した化学者・技術者に与えられる賞です。本年度は、大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系の内田さやか准教授が受賞しました。
受賞対象研究 「多孔性イオン結晶の構築と機能の開拓」
日本化学会第94春季年会において、3月28日に表彰式が行われました。
分子サイズ(ナノメートル)の孔を有する結晶性多孔体は、高効率な物質の凝縮・分離・変換プロセスを可能にします。イオン結晶(塩化ナトリウムなど)は、高校化学で学習する基本的な物質群ですが、等方的かつ長距離まで働くクーロン力のために密な構造を有し、孔の構築には不向きといえます。そこで、予め構造を制御した分子性イオンを構成ブロックとすると、孔が構築され、混合ガスの吸着分離、イオン交換や触媒反応の場として機能することがわかりました。本研究は、無機化学、物理化学、材料化学の広範にわたるものであり、物質化学分野に新しい局面を切り開くものとして評価されました。
受賞の報道記事サイト
http://www.chemistry.or.jp/news/information/H25prizelist.html