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最終更新日:2022.11.25

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トピックス 2022.10.07

【研究成果】言語機能における「小脳」の役割を解明―脳のメカニズム理解に新たな視点を提供―

東海大学
帝京大学
東京大学大学院総合文化研究科


発表者

中谷 裕教(東海大学 情報通信学部情報通信学科 講師)
中村 優子(東京大学 大学院総合文化研究科 准教授)
岡ノ谷 一夫(帝京大学 先端総合研究機構 教授)


発表のポイント

  • 主に大脳皮質左半球が関与していると考えられていた言語機能への小脳の関与を発見
  • 小脳右外側部に文法処理と意味処理のそれぞれを担う部位を発見
  • 言語機能を実現している脳のメカニズムを理解するための新たな視点を提供

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発表概要

 言語機能には大脳皮質左半球が関与していること、また、言語機能に伴って小脳が活動を示すことは、すでに明らかになっています。しかし、言語機能における小脳の役割はこれまで知られていませんでした。本研究では、日本語の短文を読んでいる時の脳活動を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)※3で計測したところ、文法処理と意味処理のそれぞれに対応した部位が大脳皮質左半球だけでなく小脳右外側部にも存在していることを明らかにしました。

 小脳の外側部はヒトの進化の過程において、ここ数百万年で急激に大きくなったことがわかっています。この領域が言語機能に関与していることを示す本研究成果は、言語の起源と進化を考える上で重要な視点を提供すると期待されます。

 なお、本研究は文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「共創的コミュニケーションのための言語進化学」の助成を受けて行われました。


発表詳細

詳細は東海大学のページをご覧ください。


論文情報

雑誌:「The Cerebellum」(オンライン版:2022年8月4日掲載)
論文タイトル:Respective Involvement of the Right Cerebellar Crus I and II in Syntactic and Semantic Processing for Comprehension of Language
著者:Hironori Nakatani, Yuko Nakamura, Kazuo Okanoya
DOI番号:10.1007/s12311-022-01451-y


―東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 広報室―

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