新任教員紹介
寺下 和宏(テラシタ カズヒロ)
所属 | 専攻地域文化研究専攻 |
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学科教養学科 | |
部会法・政治 | |
職名 | 講師 |
発令年月日 | 2025年4月 1日 |
略歴 | ■最終学歴 神戸大学大学院・法学研究科 |
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■学位 2023年3月 博士(政治学) |
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■前任職 京都大学大学院法学研究科 特定研究員、日本学術振興会 特別研究員PD |
担当科目 | ■前期課程 初年次ゼミナール文科、政治II |
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■後期課程 韓国朝鮮書原典演習II・III、朝鮮地域特殊演習(韓国朝鮮政治経済論) |
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■大学院 多元世界解析演習II |
研究活動 | ■研究分野 政治学(比較政治学、韓国政治、市民社会論、社会運動論) |
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■研究業績 01.Terashita, Kazuhiro. 2025. “Identifying Intersectional Minorities in Legislative Processes: Insights from Local Council Proceedings in South Korea,” 『연구방법논총』10(1):283-312. https://www.dbpia.co.kr/journal/articleDetail?nodeId=NODE12123327 02.데라시타 카즈히로(寺下和宏), 조은미, 정주현, 곽선우. 2024. “어떤 의원이 지역을 언급하는가? : 국회 발언을 이용한 지리적 대표성 분석,” 『의정논총』19(2):5-42. (= 「どのような議員が地域に言及するのか?:国会発言を用いた地理的代表の分析」『議政論叢』19(2):5-42. )https://www.earticle.net/Article/A461270 03.寺下和宏. 2023.「女性団体の活動は福祉予算に影響を及ぼすのか : 韓国・地方自治体の抗議イベントデータを用いた実証分析」『公共政策研究』23:139-155. https://doi.org/10.32202/publicpolicystudies.23.0_139 04.寺下和宏. 2023.「ジェンダー予算とは何か : 文献レビューと韓国の事例から」『六甲台論集. 法学政治学篇』69(2):99-123. https://doi.org/10.24546/0100481136 05.寺下和宏. 2023.「韓国における女性団体とジェンダー政策:市民社会の政治的帰結に関する実証研究」神戸大学大学院法学研究科博士学位論文. 06.寺下和宏. 2022.「市民社会組織のブーメラン戦略はいかなる政治的帰結をもたらすのか:日本におけるヘイトスピーチ解消法の事例分析」『ノンプロフィット・レビュー』21(1+2):81-93. https://doi.org/10.11433/janpora.npr-d-21-00004 07.寺下和宏. 2022.「河川行政における官民協働の質的比較分析(QCA) : 行政の実施構造と民間団体の戦略に注目して」『季刊行政管理研究』(177):46-60. |
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■その他 日本選挙学会優秀報告賞(2024)、博士(政治学) 秀逸 / summa cum laude(2023) |
採用理由 | 寺下和宏氏は、2023年に神戸大学に学位請求論文を提出して、博士号(政治学)を授与された。この間、学術誌の査読付論文、学会発表を通じて精力的に研究成果を発表している。 寺下氏はこれまで、比較政治学、社会運動理論を踏まえ、韓国における地域レベルでのNPOの活動、女性団体とジェンダー政策との関係に焦点を当てた研究を発表して来た。その分析においては、韓国の社会運動の参与観察、関係者へのインタビューなどの定性的調査とともにコンピューターの機械学習を利用した新聞記事収集、それをもとにした計量テキスト分析などの先端的な手法も用いている。以上のような寺下氏の研究はすでに高く評価されているとともに、今後、韓国政治、日韓の比較政治研究、ジェンダー論、社会運動論などの分野で新たな地平を切り開いていくと大きな期待が寄せられている。 教育においてもすでにいくつかの大学で、政治学や地方自治論等の講義を担当している。さらに、政治学、現代韓国朝鮮研究等の分野の関係学会においても熱心に活動している。こうした寺下氏は、駒場の研究、教育に大きな貢献をし得る優れた研究者であると判断し、採用に至った。 |
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