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新任教員紹介

トンプソン 美恵子(トンプソン ミエコ)

所属 専攻グローバルコミュニケーション研究センター
学科教養学科
部会日本語部会、PEAK前期部会
職名 教授
発令年月日 2025年4月 1日

 

略歴 ■最終学歴
お茶の水女子大学大学院・人間文化創成科学研究科
■学位
2011年3月 博士(人文科学)
■前任職
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 准教授

 

担当科目 ■前期課程
日本語インテンシブⅢ(PEAK)
■後期課程
日本語(36)アカデミックスキル(総合)(L6-L7)
■大学院

 

研究活動 ■研究分野
応用言語学(日本語教育)
■研究業績
1.トンプソン美恵子・姚琴 (2022)「海外協定校とのオンラインによるPBL型国際共修の試案 : 南昌大学の事例から 」『国際共修・語学教育実践』 (1), 13-20.
2.数野恵理・影山陽子・トンプソン美恵子・坪根由香里 (2022)「日本語母語話者教師が考えるナラティブ作文のGood Writing ―評価の際に重視された項目より―」 『日本語・日本語教育』 5, 1-22.
3.トンプソン美恵子「留学生の学習支援を通じた日本人学生の学び-『日本語サポートデスク』ピア・サポーターの事例から-」『山梨学院大学経営学論集』 (2), 41-52.
4.坪根由香里・トンプソン美恵子・影山陽子・数野恵理 (2021)「二言語としての日本語ナラティブ作文の評価基準とルーブリックの開発」『大阪観光大学研究論集 』(21), 85-94.
5.坪根由香里・数野恵理・トンプソン美恵子・影山陽子 (2021)「日本人大学生が書いたナラティブ作文の評価 ―日本語ナラティブ作文用の評価項目を用いて」『日本語/日本語教育研究』 (12), 229-244.
6.影山陽子・坪根由香里・数野恵理・トンプソン美恵子 (2021)「プロンプトによるナラティブ作文の評価の違い ―高得点を得た「よいナラティブ」の提示―」『AJジャーナル』 (13), 27-35.
7.トンプソン美恵子・房賢嬉・小浦方理恵・荒井智子・張瑜珊・羅曉勤・池田玲子(2021)「台湾日本語教師の協働学習に対する期待と不安 -台湾の日本語教育における協働学習の発展を目指して-」協働実践研究会・池田玲子編『アジアに広がる日本語教育ピア・ラーニング 協働実践研究のための持続的発展的拠点の構築』ひつじ書房, 183-192.
8.金孝卿・トンプソン美恵子・羅曉勤・張瑜珊 (2021)「海外の日本語教育現場における教師たちの学び:対話型教師研修における『ティーチング・ポートフォリオの可能性』」協働実践研究会・池田玲子編『アジアに広がる日本語教育ピア・ラーニング 協働実践研究のための持続的発展的拠点の構築』ひつじ書房, 169-182.
9.トンプソン美恵子・木下直子・尹智鉉・寅丸真澄・ 毛利貴美 (2019) 「日本語教育副専攻科目における日本語学習アドバイザー育成-受講生の認識に見る可能性と課題-」『日本語教育』 (174), 16-30.
10.トンプソン美恵子・大島弥生・小笠恵美子・大場理恵子・河野礼実(2018)「大学初年次日本語表現科目におけるピア・ラーニングの促進・阻害要因」『大学教育学会誌』 40 (2), 54-63.
■その他
早稲田大学ティーチングアワード(2018)

 

採用理由  トンプソン美恵子氏の専門は「アカデミックライティング」「キャリア支援・日本語学習アドバイジング」であるが、両者とも、学習者への指導にとどまらず、支援する側の学びにまで視野が及んでいる。こうした研究は、予測しがたく変動しつつある21世紀の社会においてふさわしい持続可能な教育を実践していくにあたり、極めて重要なものである。研究成果の公開として、国内外で多くのワークショップを開催している点も特筆すべき点である。氏の研究においてもっとも際立っているのは実践と理論が両輪として推進力となっている点である。このことは、教育においても顕著にあらわれている。PEAK生や交換留学生に対するアカデミックライティングの授業では、授業を担当すると同時に教材開発も行なっている。大学院では国際人材養成プログラム(GSP)で授業を展開し、質的研究の方法論を提供している。国際的な経験を重ねていることもあり、インクルージョン&ダイヴァーシティについても常に意識的であり、さまざまな背景をもった学生に対しても柔軟に英語で対応している。
 学務では、駒場アカデミック・ライティングセンター(CAWK)の副センター長として、日本語部門の立ち上げを行うだけでなく、センター全体のTAのトレーニングプログラムを構築し、運営している。優れたマネジメント力を備え、CAWKにおいてリーダー的存在である。また、判断力にも優れ、相談しやすく、何事にも協力的な人間性は、同僚や学生、チューターたちからも絶大な信頼を獲得している。
以上から、トンプソン美恵子氏は、研究、教育、行政のいずれの点においても、教授昇任に相応しい成果を挙げていると判断した。

 

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