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新任教員紹介

宇佐美 洋(ウサミ ヨウ)

所属 専攻言語情報科学専攻
学科教養学科
部会日本語
職名 教授
発令年月日 2019年4月 1日

 

略歴 ■最終学歴
東京大学大学院・人文社会系研究科博士課程
■学位
2012年6月 博士(日本語学・日本語教育学)
■前任職
東京大学大学院総合文化研究科 准教授

 

担当科目 ■前期課程
日本語上級
■後期課程
言語教育・学習論
■大学院
外国語としての日本語教育

 

研究活動 ■研究分野
言語学(日本語教育)
■研究業績
  1. 『「評価」を持って街に出よう―「教えたこと・学んだことの評価」という発想を超えて』(単編著), くろしお出版, 2016, ISBN-13: 978-4874246863
  2. 『「非母語話者の日本語」は、どのように評価されているか―評価プロセスの多様性をとらえることの意義―』(単著), ココ出版, 2014, ISBN-13: 978-4904595411
  3. 「母語話者にとっての〈やさしい日本語〉は学ぶに値するものか:「生涯教育」という視点からの再考」『〈やさしい日本語〉と多文化共生』(庵功雄・岩田一成・佐藤琢三・栁田直美 編), 第4章, 67-82, 2019, ココ出版
  4. 「規範を評価の対象としてとらえる―「価値観の問い直し」を支える哲学的考察」,『言語・情報・テクスト』,vol.24, 63-78, 2017, 東京大学大学院総合文化研究科 言語情報科学専攻
  5. 「「評価価値観」はいかに定義され、いかに構造化され得るか-非母語話者の謝罪文を評価する場合-」, 『日本言語文化研究会論集』, 12, 1-18, 2016, 政策研究大学・国際交流基金日本語国際センター
  6. 「「やさしい日本語」を書く際の配慮・工夫の多様なあり方」, 『「やさしい日本語」は何を目指すか』(庵功雄・イ ヨンスク・森篤嗣 編), 第12章, 219-236, 2013, ココ出版
  7. 「「社会」分野―研究観の再考と拡張を促すための原動力として―」, 『日本語教育』, 153, (特集「学会誌の回顧と展望」への寄稿), 55-70, 2012, 日本語教育学会
  8. 「実行頻度からみた「外国人が日本で行う行動」の再分類―「生活のための日本語」全国調査から―」(査読あり,第6回日本語教育学会林大記念論文賞受賞), 『日本語教育』, 144, 145-156, 2010, 日本語教育学会
  9. 「「外国人が書いた日本語手紙文」に対する日本人の評価態度の多様性―質的手法によるケーススタディ―」(査読あり。森篤嗣,吉田さちとの共著), 『社会言語科学』, 12(1), 122-134, 2009, 社会言語科学会
  10. 「学習者の日本語運用に対する,日常生活の中での評価:個人の「評価観」の問い直しのために必要なこと」(査読あり), 『日本言語文化研究会論集』, 4, 19-30, 2008, 国際交流基金日本語国際センター・国立国語研究所・政策研究大学院大学
■学内での活動
学生委員、学生生活調査室員
■学外での活動
日本語教育学会理事,日本語教育学会教師研修委員,日本語教育学会調査研究推進委員,社会言語科学会発表賞選考委員
■その他
第9回日本語教育学会奨励賞(2011)、第6回日本語教育学会林大記念論文賞(2011)

 

採用理由

宇佐美洋氏の専門は、「日本語教育学」、とりわけ「評価論」である。言語学・音韻論を背景にもち、1)言語行動や態度・状況等を評価する際に用いられる価値観の記述や,2)価値観を構成する信念・規範の分類とモデル化等に関して、独創的な研究を展開してきており、その成果が単著書,編著書,その他の論文で発表され、当該学会で高い評価を受けている。さらに、日本における外国人移住者の言語行動や「やさしい日本語」の研究は、当該研究分野に対してのみでなく社会に対しても貴重な貢献を成し遂げている。


教育面では、前期課程では主に留学生のための日本語を、後期課程で「言語教育・学習論」、大学院で「外国語としての日本語教育」を担当し、学生の学習や研究に関する価値観を問い直す授業で、学生の満足度も高いと伺っている。また、多くの論文審査・指導に参画し貢献してきている。


行政面でも、学部学生委員や学生生活調査室員、専攻の留学生委員主任として活躍してきており、今後の貢献も多いに期待される。協調性に富む人柄と着実な仕事ぶりは同僚から信頼を得ている。


以上の通り、研究・教育・行政全てにおいて、本研究科の教授にふさわしい人物であると判断される。

 

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