HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報591号(2017年5月 2日)

教養学部報

第591号 外部公開

<施設・組織紹介>駒場図書館

田中 純

http://lib.c.u-tokyo.ac.jp/

駒場図書館は、キャンパスの東側、中庭の南に建つ、地上四階地下二階の建物です。

591-04-3.jpg正面の入り口内に入退館ゲートがあり、学生証を入館ゲートの黒い部分にタッチすれば入館できます。一階には右手にカウンター、奥にコンピュータ端末の並んだメディアパークがあるほか、コピー機コーナーや新聞・雑誌の置かれたラウンジ(ここは飲食可)、展示スペースもこの階に位置しています。フロア中央にある螺旋階段の周りには、新着図書などが配架されています。

二~四階では図書が分類別に書架に収められ、自由に手に取ることができます(これを「開架」と呼びます)。本は館内の閲覧席で読めますが、読み終えたら、くれぐれも元の場所に戻して下さい。わからなくなったら返本台へ戻しましょう。

地下へは、エレベーターか、一階奥の階段で。地下一階は和書(日本語・韓国語・中国語の本)、地下二階には洋書(和書以外の本)の研究図書が、電動式の「集密書架」に収蔵されています(地下二階には雑誌のバックナンバーのコーナーもあります)。これらの本も自由に手に取れます。

本を探すときは「東京大学OPAC」で検索しましょう。館内の端末でも接続できます。探している資料の請求記号を手がかりに、自分で見つけてカウンターに持参し、貸出の手続きをして下さい。一階には自動貸出機もあります。本郷キャンパスの総合図書館や柏キャンパスの柏図書館をはじめ、他のキャンパスの図書館・図書室から資料を取り寄せることもできます。

年度の初めには、「初年次ゼミナール文科」のオプションとして、新入生向けの図書館ツアーを実施します。文科一年生を対象にしたツアーですが、定員に余裕があれば、理科生も参加可能です。より詳しい利用方法は図書館のホームページを、最新のお知らせは最近人気の公式キャラクター「こまとちゃん」が登場する図書館公式Twitterを見てください(こまとちゃんは館内随所で活躍中です)。

駒場図書館の大きな特徴は、館内を自由に見て回り、多くの本や雑誌を手にして読める点にあります。書架では同じ分野の本が近くに並んでいますから、あるテーマについて調べたければ、関連した資料がすぐそばに見つかります。探していたものとはまったく別の面白そうな本にも出会うことができるはずです。図書館の醍醐味は、こうした思いがけない出会いにこそあります。

旧制第一高等学校の時代から数えれば八〇年以上の歴史をもつ、駒場図書館全体の蔵書数は現在六五万冊に上り、その一冊一冊が皆さんの手に取ってもらえる機会を待っています。多種多様な学術分野の書物が林立する図書館の書架は、驚きに満ちた「知の森」「教養の杜」です。そんな森をすみずみまで探検してみませんか。

(駒場図書館長/超域文化科学/ドイツ語)

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