HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報592号(2017年5月 2日)

教養学部報

第592号 外部公開

理数系辞典案内 2017 生物学

松田良一・和田 元

①生物学辞典 第5版(巌佐庸/倉谷滋/斎藤成也/塚谷裕一編:岩波書店:2192頁:13,000円)生物学系の総合辞典として定評がある。400名を越す第一線研究者の執筆による最新情報を4万語以上にわたり網羅。特に、欧文索引によりすばやく和名と解説にアクセスできるので、英和生物学辞典としても使う事が出来る。生物分類表や「細胞の構造と機能」についての図もついており、ライフサイエンス分野に進む諸君には重要な辞典。第5版のみCD-ROM版(15,000円)もある。

②生物学辞典(石川統ほか編:東京化学同人:1634頁:12,000円)生物系の総合辞典として2010年末に出版された。800名を越す第一線研究者の執筆による最新情報を20,000の見出し語で、生物学、関連諸領域を網羅する。同義語・関連語も見出し語として起こしてあるので、見出し語からの検索で目的の項目にたどりつける。生物分類表、生物学者歴史年表などの付録がついており便利。

③生物教育用語集(日本動物学会・日本植物学会編:東大出版会:208頁:2,400円)「精子」を「精虫」などと、同じ生物学的対象を医学、農学、生物学で異なる名称をつけている場合があり、教育上の混乱をまねくことも多かった。そこで、教育と研究の両面から、高校までの生物教育用語を整理・統一したもの。基準語・重要語2,172語には説明をつけてある。

④英和・和英 生化学用語辞典 第2版(日本生化学会編:東京化学同人:516頁:2,500円)英語で書かれた教科書や専門論文を読む時、一般向けの英和辞典では出てこない学術用語に悩まされる事が多い。本書は生化学、分子生物学、細胞生物学分野の学術用語から英和・和英各15,000語を収録。簡単な説明文がついている。最新用語多数を加え、解説を大幅に増やした全面改訂版。これで生化学系の論文講読は憂いなし。

⑤生化学辞典 第4版(今堀和友/山川民夫監修:東京化学同人:1632頁:9,800円)生命科学の全領域をカバーする本格的辞典。全項目新執筆者による全面改訂版。生化学とその関連分野の基礎から最先端までの用語と物質を収録している(総項目数14,100、物質4,000)。これもライフサイエンス分野に進む諸君には勧めたい。

⑥分子細胞生物学辞典 第2版(村松正実ほか編:東京化学同人:1200頁:12,000円)分子生物学・細胞生物学・遺伝子工学の諸領域の基礎概念から最先端の成果までを、11,000項目で完全解説。分子生物学分野の解説には定評がある。

⑦プロフェッショナル英和辞典「スペッド イオス」−生命科学編−(小学館:1824頁:3,500円)ステッドマン医学英和辞典は医学や動物学に特化した辞典であるのに対し、こちらは、植物学や農学系も含むライフサイエンス全般をカバーした英和辞典である。英語で書かれたライフサイエンス系原著論文や専門書などを読む時には極めて便利。全部で10万項目、ライフサイエンス専門語だけでも32,000項目を収録している。学部から大学院生まで使える優れもの。

※辞書の価格について、特に注意書きのないものは税抜きとなります。

(生命環境科学/生物)
 

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