HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報608号(2019年4月 1日)

教養学部報

第608号 外部公開

<施設・組織紹介>駒場図書館

古城佳子

https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/komaba

駒場図書館は、東京大学の拠点図書館の一つで、駒場キャンパスの知的、創造的活動を支える重要な役割を果たしています。旧制第一高等学校の時代から数えれば八〇年以上の歴史をもち、蔵書数は現在六七万冊に上ります。新入生の皆さんにはこれからの大学生活に欠かせない施設となるでしょう。コミュニケーションプラザの真向かいに建つ、地上四階地下二階建の図書館に、正面の入り口内の入館ゲートに学生証をタッチして入ってみましょう。一階には右手にカウンター、奥にECCS端末の並んだメディアパークがあるほか、コピー機コーナーや新聞・雑誌の置かれたラウンジ(ここでは飲食可です)もあります。フロア中央にある螺旋階段の周りには、新着図書などが配架されていますし、その横の展示エリアでは興味深い展示が随時行われています。
館内各階ではUTokyo WiFiが利用可能です。より静かな環境を求める人のための静寂エリア、グループ学習に利用できる部屋などさまざまなニーズに合わせた約一一〇〇席があります。
館内では分類別に書架に収められた図書を自由に手に取ることができます(これを「開架」と呼びます)。他の利用者のため、利用後は必ず元の場所に戻しましょう。
二〜四階には学習用の図書があり、地下一階には研究用の和書と韓国語・中国語の本、地下二階には研究用の洋書が電動式の「集密書架」に収蔵されています(地下二階には和雑誌・外国語雑誌のバックナンバーもあります)。
資料を探すときは「東京大学OPAC」で検索しましょう。一階のメディアパークや各階のOPAC用端末から検索できるほか、個人のノートパソコンやスマートフォンでも資料を探すことができます。検索した資料の請求記号(=資料の住所)を手がかりに、自分で資料を見つけてカウンターに持参し、貸出の手続きをして下さい。一階には自動貸出機もあります。本郷キャンパスの総合図書館や柏キャンパスの柏図書館をはじめ、他のキャンパスの図書館・図書室から資料を取り寄せることもできます。
年度の初めには、「初年次ゼミナール」のオプションとして、先輩が案内・説明する新入生向けの図書館ツアーや情報検索セミナーを実施します。このほか、いつでも参加ができる館内セルフツアーの実施も予定しています。また、図書館利用ガイダンスやデータベース講習会も随時開催しています。
より詳しい情報は図書館のウェブサイトを、最新のお知らせは公式キャラクター「こまとちゃん」が活躍する図書館公式Twitterを見てください。
駒場図書館が誇る特徴は、館内を自由に見て回り、多くの本や雑誌を手にして読むことができる「開架」にあります。書架には同じ分野の本が近くに並んでいますから、あるテーマについて調べたい場合、関連した本がすぐそばに見つかります。探していたものとはまったく別の面白そうな本にも出会うことができるでしょう。駒場図書館の醍醐味は、こうした思いがけない出会いにこそあります。理系文系に関わらず、駒場での大学生活をスタートする皆さんの知的好奇心を刺激し、満足させる場となる駒場図書館を存分に使いこなしてもらうことを期待しています。

(駒場図書館長/国際社会科学/国際関係)

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