HOME総合情報概要・基本データ刊行物教養学部報614号(2019年12月 2日)

教養学部報

第614号 外部公開

北京社会文化研修〜深思北京

伊藤徳也

本研修は、中国の首都の中心部に宿を構え、大学だけではなく、出版社、政府系組織、営利企業、演劇等文化事業組織等を訪問して交流活動を行う研修です。参加学生には十分な中国語会話力が必要なので、選抜試験があります。
今年は、九月八日から九月一六日まで行われ、二年生四名、四年生四名の計八名が参加。ハードな日程でしたが、普段日本にいたら無論、北京に個人旅行で行っても、決して体験できない貴重な出会いや交流ばかりの充実の一週間となりました。
北京郊外での、貴重な壁画や民俗資料、屋外京劇舞台等を使った地方政府による村おこしの現場に立ち会い、また、発電所等の排出ガスの浄化技術を提供する営利企業を訪れ、若い経営者から直接話を聞きました。中国は環境汚染がひどいからこそ浄化技術が発展しすでに日本の技術を凌駕しているとのこと。京劇や崑曲の往年の名優や若い練習生あるいは著名書法家の実技を、懇切な解説とともに、間近で見ることができたのも大収穫。「人民中国」雑誌社は、中央政府宣伝部の外文局の中にありますが、編集長が駒場に在籍されていた方で、ここでだけ日本語での交流となりました。中国人民大学では熱烈な歓迎を受け、彼の国の学生との距離が一気に縮まりました。

(超域文化科学/中国語)

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