教養学部報
第617号 
<施設・組織紹介> 「もしかしてハラスメント？」と思ったら ─ハラスメント相談所について─ 〜学部学生、大学院学生の皆さんへ〜
ハラスメント相談所
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
東京大学は、全ての構成員を個人として尊重し、多様性を認め、あらゆる差別の撤廃に努めるアカデミックコミュニティであることを宣言し、誰もが安全に大学生活を送る権利を、「東京大学におけるハラスメント防止のための倫理と体制の綱領」において定めています。同時に、新入生の皆さん自身も、安全な環境を守るという、構成員としての責任を担っています。
これからの学生生活において、時には異なる価値観との出会いに戸惑いを感じることもあるでしょう。先生や先輩、また友人との関係などにおいて、「もしかしてハラスメントかな」と思う出来事があるかもしれません。例えば、「自分だけが優遇をされて、周囲から『特別な関係？』と聞かれる」「出会ったばかりの人からLINEやFacebookのプライベートメッセージが頻繁に送られてくる」「自分の性のあり方についてオープンにしたくないが、授業などで困ったことがあり配慮して欲しい」「SNS上で個人情報を拡散されてしまった」「能力を否定されたり、人格を攻撃されるような発言を受けたりした」「飲酒を強要された」「留学生だが、わざと変な日本語を教えられ、恥をかいた」「自分の信仰や文化・習慣について理解されず、辛かった」など。
これらを「おかしい、負担だ」と感じて誰かに話すと、「みんなそうしているのだから仕方がない」「こういうのには慣れるしかない」などと言われることがあるかもしれません。しかし、このような何気ない言動の中にもハラスメントは潜んでおり、我慢や沈黙を続けることで状況が悪化することもあります。「自分の尊厳が傷つけられた」、「快適な学生生活に支障がある」と感じたら、ハラスメント相談所を訪ねてみて下さい。また、自分自身のことだけではなく、友人や周囲の人に起きていることでも相談できます。相談では皆さんのプライバシーを守りながら、専門の相談員が皆さんと共に問題を整理し、どのように対処したら良いかを一緒に考えています。
ハラスメント相談所 駒場相談室の場所は、保健センターの右隣、一〇二号館の一階です。駒場相談室の開室日は月・水・金曜日ですが、それ以外の曜日（火・木）は、本郷キャンパスの相談室を利用することもできます。相談を希望する場合は、電話かメールで予約をして下さい。
（ハラスメント相談所）
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