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2025.02.21
【受賞】グローバル地域研究機構アメリカ太平洋地域研究センターの濱村仁特任研究員が松下正治記念学術賞を受賞
本学総合文化研究科附属グローバル地域研究機構アメリカ太平洋地域研究センター所属の濱村仁特任研究員が、公益財団法人松下幸之助記念志財団より、第12回松下正治記念学術賞を受賞しました。
本賞は、優れた論文に対して著書の出版を助成するものです。 受賞対象となった論文「核不拡散体制と主権不平等----核兵器独占はいかに正当化されてきたか」は、核兵器保有を許される少数の核兵器国とそれを禁じられる大多数の非核兵器国の不平等を制度化した核不拡散体制が、国際政治の当事者によっていかなる論理で正当化されてきたかを、その前史も含めて理論的・歴史的に分析し、一貫した説明を与えるものです。同論文は、先行研究に対する独創性と議論の完成度の高さ、核不拡散問題だけにとどまらず国際社会一般の不平等性を考える上で普遍的な示唆に富むこと、近年の核をめぐる国際情勢の緊迫を受けて社会的関心が特に高いテーマであることなどが評価されました。
授賞式は2月14日にリーガロイヤルホテル大阪で行われ、同財団の松下正幸理事長から賞状が授与されました。受賞論文は、この出版助成により後日公刊される予定です。
関連リンク
松下正治記念学術賞(受賞者一覧):https://matsushita-konosuke-zaidan.or.jp/works/jpn/promotion_jpn_05.html