情報化の進む現代において、フィクションの役割はどう変化しているのでしょうか。また、そうした変化の中で、現代フィクションの可能性、あるいは危険性はどこにあるのでしょうか。 『文学問題(F+f)+』をはじめ、文学理論・メディア論に関する様々な著作を発表している山本貴光氏、『ビデオゲームの美学』などの著作で、現代世界におけるゲームの文化的な意義について深い洞察を示している松永伸司氏、ジャン=マリー・シェフェール『なぜフィクションか』を訳し、最新のフィクション論に詳しい久保昭博氏を招き、徹底的に討議します。最新のフィクション論に触れながら、現代世界におけるリアルとフィクションの境界の問題や、現代におけるフィクションの役割について様々な角度から議論することになるでしょう。
[登壇者およびプロフィール] 山本貴光 文筆家・ゲーム作家。専門はゲーム開発、学術史。 主な著書に『文学問題(F+f)+』(幻戯書房、2017)、『「百学連環」を読む』(三省堂、2016)、『文体の科学』(新潮社、2014)など。
松永伸司 首都大学東京非常勤講師など。専門はゲーム研究と美学。 主な著書に『ビデオゲームの美学』(慶應義塾大学出版会、2018)、訳書にイェスパー・ユール『ハーフリアル』(ニューゲームズオーダー、2016)、ネルソン・グッドマン『芸術の言語』(慶應義塾大学出版会、2017)など。
久保昭博 関西学院大学教授。専門は文学理論・フランス文学。 主要な著書に『表象の傷』(人文書院、2011)、訳書にジャン=マリー・シェフェール『なぜフィクションか?』(慶應義塾大学出版、2019)、レーモン・クノー『はまむぎ』(水声社、2012)など。
[司会] 武田将明 本学准教授、専門はイギリス文学研究。
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