ニュース
2024.06.24
【イベント】EAAトークシリーズ「空気のデザイン--共に変容する」第4回 後援:ダイキン東大ラボ(開催日:2024/7/30)
区分 |
講演会等 |
対象者 | 社会人・一般・在学生・留学生・卒業生・企業・教職員・大学生 |
開催日時 |
2024/7/30(火) 18:00 ~ 19:45(開場17:30) |
会場 |
対面、オンラインのハイブリッド開催 |
定員 |
対面参加 40名 |
参加費 |
無料 |
申込方法 |
要事前申し込み |
主催・後援 |
主催:東アジア藝文書院(EAA) |
お問合せ先 |
東アジア藝文書院(EAA)担当:野澤俊太郎 |
イベント概要
ダイキン東大ラボ後援EAAトークシリーズ
空気のデザイン--共に変容する(Designing Air--Through Changing Together)
第4回「TAKANAWA GATEWAY CITYが創る空気」
本トークシリーズでは、様々な業界・分野の実務者および研究者と一緒になって、サステナブルな未来の空気をデザインすることによってもたらされる社会並びに人間の心身の変容について考えてみたいと思います。毎度企業および大学を含む研究機関等よりゲスト・スピーカーを1名ずつお招きして、サステナブルな未来社会の空気、並びにその実現に資する商品やサービス等を巡る最新のトピックや課題等についてお話を伺います。人間が何かと共に変容していくことを促すものとしての商品やサービス、ひいては環境や空気のデザインについて理解を深め、その方法論、思想、哲学を紡ぎ出していきたいと思います。
第4回は「TAKANAWA GATEWAY CITYが創る空気」です。
TAKANAWA GATEWAY CITYのまちづくりに取り組まれている東日本旅客鉄道株式会社の松尾俊彦さんとOne Earth Guardians育成プログラムを推進されている本学農学生命科学研究科の中西ももさんをお招きします。
TAKANAWA GATEWAY CITYは、100年後のくらしを創造する壮大な実験場として2025年3月にまちびらきします。そこは、東日本旅客鉄道株式会社様と本学がプラネタリーヘルスのコンセプトを共有しながら、人間と地球の健康に係る協創事業を展開するフィールドでもあります。本セッションでは、まず松尾さんより、TAKANAWA GATEWAY CITYにおける様々な実験を通じてデザインされていく人間と自然のエコシステム、並びにこれからのくらしおよび空気についてご講演を頂きます。続いて、中西さんより、100年後の地球を想像し、アクションを起こすことのできるOne Earth Guardians(地球医)の育成に係るご経験を踏まえ、松尾さんのご講演に対する応答的なプレゼンテーションを頂きたいと思います。最後に、松尾さんと中西さんによるご対談を通じて、人間と地球両者の健康を可能にする社会や空気とはどのようなものなのか、それらがデザインされる過程において人間の心身はいかに変容していくのかについて考えてみたいと思います。
【ゲストスピーカー】
松尾俊彦
東日本旅客鉄道株式会社 マーケティング本部まちづくり部門品川ユニットマネージャー。2003年に早稲田大学大学院修士課程を修了し、東日本旅客鉄道株式会社に入社。駅ビルatreにてショッピングセンターの運営開発、高崎駅や新潟駅等のまちづくり企画、新規事業企画等を担当。2014年、MBAを取得。2016年から品川開発プロジェクトを担当し、TAKANAWA GATEWAY CITYの企画において主にパートナー企業と共創による事業づくりに従事。2023年10月から東京大学との産学協創も担当する。モットーは、理性的に考え、情に配慮し、可能性を信じ、力を合わせて実行する。
中西もも
東京大学大学院農学生命科学研究科One Earth Guardians育成機構准教授、博士(農学)。研究バックグラウンドは哺乳類の初期発生とエピジェネティクス。海外でのポスドク時、科学と社会をつなぐことに貢献する仕事がしたいと考え、JST産学連携展開部に転職して大学発スタートアップ推進事業に従事。2016年に大学に戻り、2017年のOne Earth Guardians育成プログラム発足時よりアドミニストレーターとして、人材育成プログラムの企画・実施、企業やNPOなどとの社会連携のコーディネート、広報など幅広い業務を担当する。東京大学認定URA(ユニバーシティ・リサーチ・アドミニストレーター)。
【言語】
日本語
【トークシリーズ全体の論点】
サステナブルな社会を実現するための様々な試みは、自ずと空気に係る地球的課題へのチャレンジを伴います。カーボンニュートラル達成という必須課題は無論のこと、人々を劣悪な空気環境から解放し、人々の健康やウェルビーイングを増進していくことが全人類にとって喫緊の課題になっています。
このような(実のところ)人間の生存にとってよき空気の追求は、究極的に人間に何をもたらし、あるいは何を要求するのでしょうか?私たち人間は、サステナブルな社会の空気を生み出し、維持していくためにデザインされる新たな社会システムの一部に「なっていく」ことが求められているのでしょう。それは、人間自身の心身の変容とともに、環境の改変を伴う行為、すなわち何かをデザインし、環境との応答を通じてそれらがかたちになっていくような行為を巡る新たな倫理観を要求します。
モノ、コト、サービスのデザインを通じて、いかにサステナブルな社会や新しい倫理(観)を拓くことができるのでしょうか?地球環境に圧倒的なインパクトを持つ企業活動は、いかにそれを実行することができるのでしょうか?そして、サステナブルな社会の空気をデザインすることは、私たち自身が、人間以外を含む誰かと共に、いかに変容していくことを要求するのでしょうか?
【総合司会】
野澤俊太郎(EAA)
関連URL
東アジア藝文書院(EAA):https://www.eaa.c.u-tokyo.ac.jp