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最終更新日:2024.03.26

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トピックス 2018.06.28

総合文化研究科博士課程の小川哲さんが第31回山本周五郎賞を受賞

本研究科博士課程に在籍する小川哲さんが第31回山本周五郎賞を受賞しました。

本賞は、「すぐれて物語性を有する新しい文芸作品に授賞する」(新潮社ウェブサイトより)もので、今回は2017年4月から2018年3月までに発表された小説作品から5つの候補作が選ばれ、5月16日に開催された選考会にて、小川さんの受賞が決定しました。選考委員(敬称略)は、石田衣良、荻原浩、角田光代、佐々木譲、唯川恵。贈呈式は6月22日に催されました。

受賞作は『ゲームの王国』(早川書房)。1950年代から近未来までのカンボジアを舞台にした長篇SF小説です。

『小説新潮』2018年7月号に掲載された選評では、「おもしろくて焦った」(石田衣良)、「この作者は大ボラ吹きだ。つまり、凄い才能の持ち主ということだ」(荻原浩)、「『ゲームの王国』を読んでいるあいだの興奮は、味わったことのない種類のものだった」(角田光代)など、新しい才能の出現への驚きが語られています。

小川さんは2015年に『ユートロニカのこちら側』(早川書房)で第3回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞してデビューし、『ゲームの王国』は2作目になります。なお、本作品はすでに第38回日本SF大賞も受賞しています。

小川さんの今後のさらなる活躍に期待いたします。
 

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