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新任教員紹介

陳 奕廷(チン エキテイ)

所属 専攻言語情報科学専攻
学科教養学科
部会英語
職名 准教授
発令年月日 2026年4月 1日

 

略歴 ■最終学歴
神戸大学大学院・人文学研究科
■学位
2015年3月 博士(文学)
■前任職
東京農工大学工学研究院言語文化科学部門 准教授

 

担当科目 ■前期課程
英語一列①
■後期課程
言語と認知II、言語の認知科学II
■大学院
言語習得論演習II

 

研究活動 ■研究分野
言語学(認知言語学)
■研究業績
1.Chen, Yiting & Yoshihiro Matsunaka (in press) Contouring emotion dynamics through metaphor: A related-event approach to emotion nouns in Japanese and English. Metaphor and Symbol.
2.Shinohara, Kazuko, Yoshihiro Matsunaka & Yiting Chen (2025) ANGER in Japanese: “My bowels are boiling.” In Zoltán Kövecses, Réka Benczes & Veronika Szelid (eds.), Metaphors of ANGER across languages: Universality and Variation. Volume 2: From Japanese to Ukrainian. Berlin & New York: De Gruyter Mouton. 739-803.
3.Chen, Yiting (2024) A related-event approach to event integration in Japanese complex predicates: Iconicity, frequency, or efficiency? Cognitive Linguistics 35(3): 439-479.
4.Chen, Yiting (2023) Baseline and elaboration in word formation. In F. T. Li (ed.), Handbook of Cognitive Semantics. Vol. 3, 54-94. Leiden: Brill.
5.陳奕廷 (2022) 「動詞の関連事象に基づく言語分析―「飲む」とdrinkから見る日本語と英語の結果構文―」松本曜・小原京子(編)『フレーム意味論の貢献:動詞とその周辺』, 105-127. 東京:開拓社.
6.'Chen, Yiting (2020) Macro-events in verb–verb compounds from the perspective of baseline and elaboration: Iconicity in typology and grammaticalization. Cognitive Semantics 6(1): 1-28.
7.陳奕廷 (2020)「中国語の原因型結果構文に対するフレーム・コンストラクション的アプローチ」 松本曜教授還暦記念論文集刊行会(編)『認知言語学の羽ばたき:実証性の高い言語研究を目指して』, 82-98. 東京:開拓社.
8.陳奕廷・松本曜 (2018) 『日本語語彙的複合動詞の意味と体系―コンストラクション形態論とフレーム意味論―』 東京: ひつじ書房.
9.陳奕廷 (2017) 「基底と精緻化から見た複合語の分類―日本語複合動詞を中心に―」 『国立国語研究所論集』13: 25-50.
10.陳奕廷 (2016) 「コンストラクションとしての日本語の語彙的複合動詞」 『レキシコンフォーラム』 No. 7, 125-156. 東京: ひつじ書房.
■その他
国立国語研究所 若手研究者奨励賞(2018年)

 

採用理由

 陳氏の採用を可と判断する理由は次の通りである。
 陳氏の研究は認知言語学のなかでも特にフレーム意味論と構文文法に関わり、動詞の意味が複合語の構成にどのように関わるかを追求するものである。動詞の意味と語・文の構造の関係に関しては古くから様々な議論がなされてきているが、陳氏は新たな理論を提示するだけでなく、理論を厳密に実証するための、大規模コーパスを利用する新たな方法論を提案し、その有効性を実際に示すことに成功している。研究成果は認知言語学の分野で代表的な学術誌であるCognitive Linguistics誌にも掲載され、またBrill社から出版されたハンドブックにも語構成に関する章を執筆する等、世界的にもこの分野を代表する研究者としての地位を確立しつつある。
 陳氏はまた、語彙意味論のみならず、人間の言語使用における概念の結びつきや文法の発展において不可欠な、メタファーについても研究を行っている。
 陳氏のこれまでの出版物は、論文18本、共著の書籍2冊で、2018年には国立国語研究所第16回所長賞(若手研究者奨励賞)を受賞している。
 陳氏を迎えることにより、認知言語学の研究拠点としての本学・本専攻の位置づけが確固たるものとなり、日本国内における認知言語学研究に更なる発展が期待される。

 

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