HOME総合情報教育プログラム教養学部 前期課程FLY Program

最終更新日:2016.07.22

FLY Program 修了生の声

Y. S. さん(3期生)

私は以前から興味のあった演劇について深く広く見識を得たいと思い、演劇を中心に芸術をテーマとして活動しました。

自分が高校時代に参加していた演劇祭にスタッフとして携わりながら、並行して準備を進め小規模な自主公演を行いました。8月末にはロンドンに飛び立ち、語学と演劇を学びながら、本場の舞台やミュージカルを楽しみました。

以上のような活動をしましたが、参加を検討していた入学当初は、ここまで具体的な計画は立てられておらず、活動の中で紆余曲折を経た結果、このような活動に落ち着きました。他にも可能性はあったと思いますが、この1年間自分の興味に基づいて学習を進められたのは本当に楽しかったですし、実りあるものにできたと感じています。

今の時点で明確な目標が定まっていなくても、心配する必要はありません。自分が本当にやりたいことは何か、じっくり自分自身と対話することが大切です。計画は計画でしかないので、絶対に変わっていくものです。あまり身構えず、思い切って飛び込んでみてください。時間は十分にありますから、慎重になりすぎず、果敢に挑戦していってください。 

私たち経験者から助言もできますし、教員の方々も手厚くバックアップしてくださいます。自分で全て決めて活動を進められるまたとない機会です。是非この機会を活かして、充実した1年を過ごされることを期待しています。

 

Y. F. さん(3期生)

私は、「悲惨な戦争の記憶を継承し、風化を防止する」「過去の戦争が今の国際関係にどう影響しているのか考察する」というテーマを設定して活動しました。具体的には、まず図書館や資料館を利用して知識の定着を図り、今度はその知識を活かしながら広島、長崎、沖縄、韓国、ハワイなどを巡って、五感で現地の風土を感じ、実際に元特攻隊員の方や数々の戦争体験者にインタヴューを行いました。

計画を立てる中で、担当の先生方からたくさんのコメントをいただきました。始めこそまだ高校生気分の抜けていなかっただろう私ですが、途中から、東京大学の先生方は我々学生を、『対等の存在』とみなして意見を与えてくれているのだと気づきました。先生方は、学生を甘えさせず、『専門家の立場』から専門的な指導をし、提言をしてくださっています。これは、人数の多い大教室の講義ではなかなかしていただけることではありません。

これまでの受験勉強で身につけた基礎知識、考え方、それだけではまだまだ社会においては通用しません。このFLY Programの活動中に得られる新たな知識と経験でもって、本物の教養を身につけることができるのだと思います。そして、それを他人より早い段階で身につけることのできたFLY Program生にとっては、この経験が復学後の学部、大学院、さらには就職や研究といった全ての基礎となり、結果へと繋がっていくのだろうと思います。

 

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